私には害がなかった。
よくある、格別いらいらさせる形の性急な一般化であり、ここではある人が何か魅力のないやり方を、自分が同じことをしてきたが生き延びていることを根拠にして擁護する。極端な場合、このスタイルで論じることは、迷惑千万な願望的思考の支えとなり得る。(思考の道具・ナイジェル・ウオーバートン・坂本知宏訳・晃洋書房)
笑い
教育論が花盛りだが、学校と笑いといったテーマが欠けている。大体の傾向として笑いの多い学校はよい学校である。このごろの若者について、気になることのいとつは、他人を笑わすことに懸命になっているのに、自分が笑われることを恐れていることだ。能動性を受動性より優位におくというのは近代の偏見で、「笑わす」ことよりも「笑われる」ことのほうが高級なはず。(ぼくはいくじなしと、ここに宣言する・森 毅・青土社)