哲学辞典 (ら〜ろ)
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ライプニッツの同一則

XとYと同一であるのは、Xのいかなる質もYの性質であり、かつYのいかなる性質もXの性質であるときであり、かつそのときのみである。(対象それ自体のもつ性質の同一性)
XとYが絶対に識別できないならば、それらは同一である。(精神による事物の理解・把握による同一性)
性質の同一性には時空間上の同一性をふくむ。
(哲学の道具箱・ジュリアン・バッジーニ他・共立出版)


 

理性

理性の使用により、すべての人は同一の真実に到達するとは、哲学の王道であります。
プラトンはソクラテスが対話という形式により、これを遂行する場面を描きました。
(池田晶子・暮らしの哲学・新潮社)
理性とは 真実とは

利と毒

毒がまわっている人の特徴は、なんでもやりすぎるということです。
毒というのは利と一緒にある。

真贋 吉本隆明 わ講談社

理想

第一の習慣  ・・・・正しい見方を持つ

第二の習慣  ・・・・身をゆだねる

第三の習慣  ・・・・一体となる

第四の習慣  ・・・・理想をえがく

第五の習慣  ・・・・実現する

理想を心のなかに描き、

その理想を追求しようと進むとき、

あなたという存在のもつすべての力が、

その理想のために必要とされる

脳の領域へと向けられます。

(「思い」と「実現」の法則・ウオレス・D・ワトルズ・イーストプレス)

竜樹 ナーガルジュナ 150−250年頃

龍猛と訳すこともある。
出家中心の学問・修行によって阿羅漢(聖者)の悟りを目指すアビダルマ仏教(部派仏教ともいう)とは思想の立場を異にする「空性の立場」に立って、大乗仏教の思想の基盤を確立した。たとえば、主著と目される「中論」第24章に「縁起なるものが空性である」と説いていることが、そのことを明瞭に示している。
縁起という言葉の意味は「相関性あるいは関係性においてものは成立する」ということである。
「ものがある」というのは、有の立場であり、常住論(実在論)に堕す。一方、「ものがない」というのは無の立場であって、断滅論(虚無論)に陥る。この有と無がともに否定され、「中」(または中道)の立場からものの真のあり方を説いているのがこの教えであって、そこにこの「中」の立場から縁起の思想が説かれているのである

(瓜生津田隆真・竜樹空の論理と菩薩の道・大法輪閣)

 


 

ルサンチマン

「ねたみ」「ひがみ」「やきもち」のことをニーチエは「ルサンチマン」とよぶ。「ressantiment」toha」とは「敵意、恨み、ねたみ」といった意味のフランス語から来た言だ。
ニーチエに言わすれば、善悪にかぎらず道徳といわれているものはすべて、弱者のルサンチマンの産物である。弱者が唯一、強者を凌駕することができ、凌駕することによって自己防衛するための装置、それが道徳だ。
(ニーチエ・貫成人著・青灯社)
ルサンチマン: ressentiment)とは、デンマークの思想家セーレン・キェルケゴールにより確立された哲学上の概念。主に、ある感情を感じたり行動を起こしたりさせる状況下で生きられる人、すなわち強者に対して、それをなしえない弱い者の憤りや怨恨、憎悪、非難の感情をいう。この感情は自己欺瞞を含み、嫉妬羨望から来る。フリードリヒ・ニーチェの『道徳の系譜』(1887年)で使用され、マックス・シェーラーの『道徳構造におけるルサンチマン』で再度とり上げられ、一般的に使われるようになった。
(wikipedia)


 

歴史的記述

歴史的記述は否応なく後付けの物語構造を持つ。
その際、歴史家は、筋やスオーリーにとって必要なものは残し、不要なもの、場合によって相反する排除する編集作業を行う。歴史記述とは、けっして過去に起こった出来事や事柄を編年順に列記したものではなく、一定の視点から過去を振り返って、現在を説明するのに必要なものだけを取り上げるものなのである。
歴史もまた「複雑系」であり、偶然のゆらぎが全体の構造を決定する。
こうした偶然の産物を、あたかも必然であるかのように語る。そこにはニーチエの言う「パースペクティヴィズム」)のトリックがある。パースペクテlヴ(遠近法)
(哲学ワンダーランド・貫成人・php研究所)

レトリック

説得の技術。理由を述べたり、結論を支持するための議論を提示したりせずに、強調的主張、説得語、情動言語といった一そろいのテクニックを用い、聞き手や読み手に自分たちの言ったり含意したりしていることが真であると確信させようとする。レトリカルな装飾が弱い証拠と間違った推論を覆い隠すことも頻繁にある。
(思考の道具箱・ナイジェル・ウオーバートン・坂本知宏訳・晃洋書房)

 


 

老子

 谷神不死,是謂玄牝。玄牝之門,是謂天地根。綿綿若存,用之不勤。

 有物混成,先天地生。寂兮寥兮,獨立而不改,周行而不殆,可以為天地
母。吾不知其名,強字之曰道,強為之名曰大。大曰逝,逝曰遠,遠曰反
。故道大,天大,地大,人亦大。域中有四大,而人居其一焉。人法地,
地法天,天法道,道法自然。

 知人者智,自知者明。勝人者有力,自勝者強。知足者富。強行者有志。
不失其所者久。死而不亡者壽。

道生一,一生二,二生三,三生萬物。萬物負陰而抱陽,沖氣以為和。人
之所惡,唯孤、寡、不谷,而王公以為稱。故物或損之而益,或益之而損
。人之所教,我亦教之。強梁者不得其死,吾將以為教父。

 天下之至柔,馳騁天下之至堅。無有入無間。吾是以知無為之有益,不言
之教,無為之益,天下希及之。

為無為,事無事,味無味。大小多少,報怨以栫B圖難于其易,為大于其
細。天下難事,必作于易,天下大事,必作于細。是以聖人終不為大,故
能成其大。夫輕諾必寡信,多易必多難。是以聖人猶難之,故終無難矣。

 人之生也柔弱,其死也堅強。草木之生也柔脆,其死也枯槁。故堅強者死
之徒,柔弱者生之徒。是以兵強則滅,木強則折。強大處下,柔弱處上。

  信言不美,美言不信。善者不辯,辯者不善。知者不博,博者不知。聖人
不積,既以為人己愈有,既以與人己愈多。天之道,利而不害?聖人之道
,為而不爭。

労働

一見遊びと思われるものも生産である。「なぜ働くか」と問うより以前に、生存することがすなわち生産であり、仕事なのだ。(フランス哲学者・ジル・ドゥルーズ
哲学ワンダーランド・貫成人・php)

論点回避

問題になっているまさに論点を想定すること。議論の結論を前提の一つに組み入れるという形で行われることがある。循環を含むこおも多い。それは論理的に妥当でないというより、情報を提供せずいらいらさせるのである
(思考の道具箱・ナイジェル・ウオーバートン・坂本知宏訳・晃洋書房)

 論点の先取り

デカルト

われおもう

ゆえにわれあり

論証は結論をを受け入れる理由を提供するもの。
結論が理由のなかに含まれているならば、結論を支持する独立の理由にならない。
(哲学の道具箱・ジュリアン・バッジーニ他・共立出版)

 

 
 
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