第3章  贈与税の計算をpython言語で作成して見ましょう

  贈与税の計算

国税庁のタックスアンサーによれば、贈与税の基本計算は下記の通りです。



 贈与税の計算は、まず、その年の1月1日から12月31日までの1年間に贈与によりもらった財産の価額を合計します。
 続いて、その合計額から基礎控除額110万円を差し引きます。
 次に、その残りの金額に税率を乗じて税額を計算します。
 ここでは計算に便利な速算表を掲載します。
 速算表の利用に当たっては基礎控除額の110万円を差し引いた後の金額を当てはめて計算してください。それにより贈与税額が分かります。


基礎控除後の課税価格
税率
控除額
200万円以下
10%

300万円以下
15%
10万円
400万円以下
20%
25万円
600万円以下
30%
65万円
1,000万円以下
40%
125万円
1,000万円超
50%
225万円

(例)贈与財産の価額の合計が400万円の場合
(400万円−110万円)×15%−10万円=33.5万円(贈与税額)

(相法21の2、21の5、21の7、措法70の2)



      

注意

贈与税の決まりをよく理解して、プログラムに反映しなければいけません。

作成したプログラムは実行を繰り返して、目的どおりになっているかを確認します。

(2)贈与税の計算 : Python言語による        贈与税速算表(国税庁)

 print( "万単位で入力してください。")
  zouyo = input()                     贈与額の入力をもとめます。 
 300                                            実行結果 (贈与額万単位)
 zouyo = zouyo - 110                  基礎控除110万円をさしひきます。
  if zouyo <= 110 :                    以下速算表のとおりに条件分岐します
    zei = 0
    print (zei)
  elif zouyo <= 200 :                   elif は条件分岐が多いとき、次条件
     zei = zouyo * 0.1                 を記述するときに使います。
  print (zei)
  elif zouyo <= 300 :
     zei  = zouyo * 0.15 -10
     print( zei)
  elif zouyo  <= 400 :
     zei = zouyo * 0.2 - 25    
    print (zei)                     以下<= 600 : <= 1000 :2つのブロックの表示省略
   else:
    zei = zouyo * 0.5 - 225
    print (zei)
18.5                             実行結果(贈与税額万円単位)
結果

贈与財産価格
>3000000
贈与税額
 18.5 

 python言語にはgotoコマンドを使わない、インデント(文字下げ)でプログラムが読みやすい。簡潔な記述となる。

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